クラフトマンの肖像 古畑準一

昭和42年、地元松本の楽器製造会社に入社、約2年間電子オルガンの回路設計に携わる。
回路設計の実績を買われ、ギターの配線業務に転属。その後、当時のベルトコンベアー式ギター組み立て工程において、ネックのセットから調律、セットアップまでギターの製造全般に携わる一方、リペアー、修理まで任されることになる。
そのリペアーの腕前から某ギター貿易会社に出向社員として招かれ、高級品ギターのリペアー、修理に2年間着手。
昭和58年、大手ギター製造会社に転職しギターブランドの立ち上げをするも3年で退社。
それからは畑違いの職を転々とするものの、ギター製造の仕事を忘れることが出来ず平成3年、フジゲン入社。
組み立て、検査、資材管理等において、それまでの経験をいかんなく発揮する。
フジゲンカスタムハウス 池袋に転勤し、難易度の高い修理を任された時期もあった。
現在は主にギター組み立て全般、高級品リペアーに携わっている。
これだけギターの仕事を続けてこられたのには訳がある。
高校時代、ラジオに流れる音楽を聞き、ギターに魅了された。
「昭和40年頃、ベンチャーズの音を聞いて衝撃を受けた。」

今もその音を常に思いながらリペアーに日々励んでいる。
現在もバイクで遠出するという元気な一面が頼もしい。

古畑準一 古畑準一 古畑準一